在米キューバ大使館に対するテロ攻撃糾弾！

2023年10月2日キューバ連帯

米政府は外交官保護のウィーン条約に従い厳正に行動せよ！

米はキューバに対する経済封鎖を即刻止めよ！

9月24日の夜、在米キューバ大使館に対して、何者かが火炎瓶2本を投げ込むというテロ行為を行いました。幸いにも人命にはケガ等の被害がありませんでしたが、キューバに対する重大な威嚇行為であり、決して許されるものではなく、私たちはこのテロ行為を強く糾弾します。そもそも在外施設に対する攻撃はいかなる行為であっても、それは当該国への挑発・開戦・侵略行為に当たり、1歩間違えれば戦争に道を開くものです。絶対にあってはならない行為なのです。

今回の行為は、2020年4月、ワシントンにあるキューバ大使館に向けてライフルが乱射されたテロ行為に続くもので、米政府と米大手メディアによる反キューバ政策・キャンペーンによって引き起こされたものです。さらに、2020年のテロ行為の犯人がいまだに裁判中の身で、米政府・法執行機関の「寛容なふるまい」でいまだに厳罰に処されていないことも、このようなテロ行為を助長しています。私たちは、キューバ政府が要求しているように、外交官保護のウィーン条約の厳正な適用を米政府に要求します。

今回のテロ行為は、9月中旬に行われた「G77+中国」ハバナ首脳会議の成功、それによるキューバ政府の国際社会での重みが一段と増したこと、同時に米国内等でのキューバ連帯行動に弾みがつき始めたこと等が背景にあります。

写真）米にウィーン条約の厳正な適用を要求するディアスカネル大統領

このテロ行為に対し全世界から抗議行動が開始されています。まず、即座にキューバ政府は抗議声明を発するとともに、ディアスカネル大統領は米に対してウィーン条約の厳正な適用を強く要求しました。またメキシコ政府・ロシア政府も抗議の声を上げ、より一層キューバと連帯することを表明しました。さらに、イタリアのキューバ友好協会やスペインに居住するキューバ人協会連盟も抗議の声をあげています。そして写真にあるように米国では、キューバ大使館前で思い思いの手製のプラカードを持ち、「テロ行為」に抗議する街頭行動が繰り広げられました。私たちも全世界の運動と手を取り合って、抗議の声をあげていきたいと思います。

2023年 9月26日

「キューバを知る会・大阪」

写真）米での「テロ行為」に対する抗議行動

以下は「cubadebate」に掲載されたキューバ外務省の抗議声明の記事です。

在米キューバ大使館に対するテロ攻撃

キューバ共和国外務省声明

2023年9月25日

2023年9月24日夜、在米キューバ大使館の施設に対するテロ攻撃が発生した。何者かが歩道から施設の外周フェンス越しに火炎瓶2発を投げ込み、公館の正面の壁に命中した。公館の職員に被害はなかった。キューバ在外公館の要請により、米国シークレットサービスの職員が本部に赴き、施設内に立ち入り、暴力行為が行われたことを確認した。

反キューバグループは、キューバに対する憎悪の道徳的破綻と、自分たちが享受していると信じている免罪符に直面して、テロリズムに訴える。定期的に、大使館と国務省との公式のやりとりの中で、暴力行為に直面したときの米国の法執行機関の寛容な振る舞いが、このような性質の行為の実行を刺激しかねないと警告されてきた。

これは2020年4月以来、ワシントンの外交官公邸に対する2度目の暴力的攻撃である。その日の夕方、キューバ出身の人物が米首都の通りの真ん中に立ち、アサルトライフルを使って、建物に向けて30発の弾丸を発射した。幸いなことに、このときも建物内のスタッフに負傷者は出なかったが、かなりの物的被害が出た。

それから3年、犯人はいまだ裁判を待っており、アメリカ政府はこの事件をテロ行為として分類することを拒否している。

外交関係に関するウィーン条約は、受入国である米国の特別な義務として、公館の敷地を侵入や損害から保護し、公館の平穏を乱したり、公館の尊厳を侵害したりすることのないよう、あらゆる適切な措置を講じることを定めている。

外務省はこのテロ行為を非難し、再発防止のため、米国政府が外交関係に関するウィーン条約に従って行動することを期待する。

また、ワシントンD.C.にあるキューバ外交本部だけでなく、他国の外交本部に対するこの種の脅迫に対する米国政府の態度について、改めて警告する。

また、テロに対するアメリカ政府のコミットメントが、二重基準を用いていることにも警告を発している。

〇上記記事のアクセス先は以下です。

Cubadebate