米国のベネズエラ軍事挑発へのキューバ外務省声明 それに反対するキューバ国内の署名活動の様子

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米のベネズエラ沖での軍事行動は露骨さを増しています。ベネズエラ沖での漁船への攻撃と乗組員の殺害に続き、ベネズエラ空域へのF35による侵犯が繰り返されています。トランプ政権は米議会に対し「武力紛争」開始を明言するなど、大規模な武力攻撃・侵略を着々と進めようとしています。このような緊張した情勢においてキューバ外務省は10月3日、米国の戦争策動を糾弾する声明を出しました。またキューバ全土において”ベネズエラ連帯!米国の軍事行動を阻止しよう!”との署名活動が提起されています。キューバ外務省声明と署名活動の様子ををここに紹介します。

 

キューバ外務省の声明

ベネズエラに対する軍事行動の口実が作られている

2025年10月3日

キューバ革命政府が9月18日に警告したように、ボリバル共和国ベネズエラに対する軍事侵略を正当化するための米国政府の行動のエスカレーションは続いており、さらに激化しています。

南カリブ海における軍事力の異常な集中、ベネズエラの飛行情報区域への米国戦闘機の最近の違法な侵入、民間船舶への繰り返される破壊と乗組員の殺害、 そして、この種の軍事行動が陸上にも拡大されるという発表は、米国が非国際的な武力紛争において非合法戦闘員と対峙しているという通知と相まって、緊張を高めています。

より大規模な軍事行動を正当化しようとするこの異例の通知は、国連憲章および国際法の目的と原則に違反するものであり、ベネズエラに対する軍事行動の口実としようとする狙いがあります。

ベネズエラに対する直接的な軍事攻撃は、米州の平和、安全、安定に計り知れない影響をもたらす武力紛争を引き起こすことになります。

キューバは、ベネズエラのボリバル主義・チャベス主義政府、およびベネズエラ国民の人民・軍隊の団結を、揺るぎない断固たる支持を改めて表明します。ラテンアメリカおよびカリブ海地域の平和を維持するため、軍事的侵略は停止されなければなりません。

ハバナ、2025年10月3日

〇この記事は以下のアクセス先より見ることができます。

Cubdebate

Comunicado del Ministerio de Relaciones Exteriores de Cuba: Se gesta un pretexto para una acción militar contra Venezuela

 

キューバ全土でベネズエラのボリバル革命支持宣言に対する緊急の署名活動開始

キューバ全土では9月24日から、国内のすべての職場、学園、コミュニティで、キューバ革命政府宣言(本ホームページで掲載済)を支持する署名活動が開始されました。キューバ国民の「ベネズエラ・ボリバル共和国に対する米の軍事侵略を阻止しよう!」との意思を全世界に示すことが目的です。

 

以下はその様子の写真です。

署名活動のロゴ

 

全国で行われている署名の様子

    

Cubadebate

El pueblo cubano se moviliza en apoyo a Venezuela y rechaza las amenazas de Estados Unidos