経済封鎖やめさせる国連決議 採択~新キューバ大使のメッセージ
キューバの友人の皆さん、
わずか数時間前に国連総会で行われた封鎖撤廃決議採決の歴史的成果にたいする全キューバ国民の歓喜を皆さんと分かち合えるのを大変嬉しく思います。投票では2年続けて191カ国もの国々が我が国に対するこの不正で犯罪的な政策への反対を表明し、今回は米国政府とイスラエル政府が棄権しました。
キューバ外相が指摘したように、国連総会や他の国際会議で彼らがその孤独の票を訂正するのに24年もかかりました。それは米国の孤立と失敗の24年であり、またキューバ国民の英雄的抵抗の58年でした。
歴史的偶然によって、我が国と世界にとって歴史的なこの出来事は、私がこの親愛なる国日本に着任した数日後に起こりました。そのため、このような重要な出来事の機会に、初めて皆さんに長年にわたるご支援に感謝するためのご挨拶をお送りできるのを特に嬉しく思います。
昨日得られた結果はキューバ国民だけの勝利ではありません。我が国の尊厳と独立のための長い闘いで私達に寄り添ってくれた世界のすべての国民と政府の勝利でもあります。
この機会に、国連でキューバ外相が行った演説の文言をいくつかお送りいたします。この歴史的成果はキューバ米国間の関係正常化に向かう過程のなかで得られたものです。そしてそれは、オバマ大統領が新たにキューバに向けて他の緩和策を発表した数時間後のことでした。それらの緩和策は積極的な性格を持つものではありましたが、封鎖撤廃の目的のうえでは極めて限定的なものでした。
私達は希望、あるいは善意の表明を現実と混同してはなりません。このような問題では、事実からのみ判断することができます。そして事実は、キューバに対する経済・貿易・金融封鎖が実施のうえで完全に維持されていることを明らかに示しています。
終わりに当たりまして、この不正な政策の最終的な撤廃まで続く私達の闘いのうえで、引き続き今までにも増して皆さんの支援を得られるであろうと確信するものです。
親愛の抱擁をお受けください。
駐日キューバ大使
カルロス・ミゲル・ペレイラ